研究主題 自分の思いや考えを進んで表現できる児童の育成
~ 極小規模校だからこそできる授業の工夫を通して ~
第1回校内公開授業
R3.6.23(水)5校時 全校児童
道徳 新発見!福賀小のいいところ
昨年度に引き続き全校道徳という形で行っている授業です。
みんなで意見を出し合い1つのテーマについて話し合っていきますが、学年に応じてその発表の仕方や内容には差があります。しかし、先輩達の様子を見ることは下の学年にとってよいモデルになると、今回も感じることが出来ました。またそれは「積極性」や「表現力」という資質や能力に関わるものでも同様のことが言えます。
自分たちの学校のいいところというのは、改めて考える場でもないと、自分では分からないものです。今日の授業はよいキッカケになりました。また、さらによくするために、具体的な取組をそれぞれが考えたことも、次に繋がっていく内容でした。
◎今回の学び
・全校道徳に限らず、この方法は効果的だと思うことは、継続し成果を積み上げていくことが大切であ
る。
・少ない人数だからこそ学年を超えた中で学ぶ機会を持つことは有意義である。
第2回校内公開授業(※3校連携協議会公開授業)
R3.9.29(水)5校時間 5・6年生
総合的な学習の時間 すごいぞ!福賀の米作り! ~福賀の自まんを発信しよう~
1学期から、福賀の米作りについて調べてきた5・6年生。
これまでまとめてきたものを、地域の方に聞いてもらいました。
ところが、いきなりだめ出しをされてしまいます。
みんながまとめているものは、「米作り」であって、「福賀の米作り」ではない!と。。。
それをキッカケとし、もう一度福賀の米作りや良さについて考えを深めていくという授業でした。
この流れは、偶然ではなくて、子ども達がより授業に積極的に絡むようにし、内容が深まっていくようにと、授業者である先生とゲストティーチャーである地域の方が事前の打ち合わせで相談して仕組んだものでした。
このような事前の打ち合わせこそ、開かれた教育課程、学校・地域連携カリキュラム、ユニット型研修といったものが、より実践的に進み深まった形だと思います。
なお、今回の授業については、準備はしたものの思うように進まないところもあり、後日もう一度ゲストティーチャーに来ていただいて、この続きを行うことになりました。
◎今回の学び
・ゲストティーチャーとは、授業の内容だけでなく、どのように仕掛けるかまで打ち合わせを行う
とよい。
第3回校内公開授業
R3.10.27(水)5校時 1年生
道徳 おおひとやま(すこしぐらい)
2人しかいない学級で、自分の意見を言えたり(しかもお客さんにいる前で)、多様な意見にふれさせたりすることはとても難しいです。
しかし、立場を明確にさせる2色のカードを用いたり、バーチャルクラスメイト(架空のキャラクターに、わざと教師が意図した異なる意見を言わせる少人数学級特有の仕掛け)を用いたりすることによって上手に意見を吸い上げたり、違う意見と自分の意見をもませてみたりする授業でした。
◎今回の学び
・今日1時間の勝負ではなく、4月からの積み重ねによって作られた授業の進め方であり、同じ手
法を繰り返し使ってきたことによって、児童は安心して考えることに集中でき、積極的な姿を見
せることができる。
・どんな意見も安心して発表できる学級の雰囲気(学級づくり)がまず一番大切なことである。
第4回校内公開授業
R3.11.24(水)5校時 全校児童
道徳 福賀について考える
ゲストティーチャー自身が、地元福賀に熱い想いを持っていらっしゃる方であるということ、またさらにプレゼン能力をもっていらっしゃる方であるということが、選ぶ段階から地域教材としてとても良い選択(お願い・依頼)であったと感じる授業でした。
さらに、事前の打ち合わせでゲストティーチャーの思いや意見を聞くだけの授業スタイルにするのではなく、ゲストティーチャーからの質問や問いに考え答えるスタイルにしたいということを伝えていたので、意図を理解した上で準備をしてくださっていました。
とてもよい授業内容だったからこそ、今日示してくださった内容を今回の授業の中で終わらせず繋げ続けて行くことが大切だと感じました。
◎今回の学び
・事前の打ち合わせがとても大切だということがよく分かった。
・ベースとして、本校の重点取組事項「積極性」と「表現力」を「チーム福賀」で!という
ことを知っていてくださるのが、話し合いをスムーズにさせるポイントであった。
第5回校内公開授業
R4.2.9(水)5校時 全校児童
道徳 福賀について考える part2
ゲストティーチャーが地元出身の方ではなく、福賀に魅力を感じて現在福賀に住んでいらっしゃる
方という点で、これまでとは少し異なる角度からテーマについて考える内容となりました。
北海道や沖縄、海外にも住んだことのある方だからか、福賀の魅力についても、地元の人が気づか
ないような視点であることが、児童だけでなく教職員も含めて興味深かったです。その興味が児童の積極性にも繋がっていったと思います。
また、そんなゲストティーチャーに、児童が感じる福賀の魅力を伝えるということで、自分の考える福賀のいいところについて考えたことが、児童にとってもよい機会となりました。
◎今回の学び
・事前の打ち合わせの中からこのように進めたいという考えが作り上げられた。事前の打ち合わせ
には時間を十分に確保すべきである。